今回、ゼネラルリンク初の女性役員にインタビュー!組織活性化に貢献したいタイプの彼女は役職アップにこだわりを持っていませんでした。そんな中、なぜ事業部長を経て執行役員に任命されたのか?ストーリーの全貌をお届けします。

執行役員

鈴木 亜実

大手広告代理店を経て、2019年ゼネラルリンクに入社。トレーディングデスク事業部の立ち上げメンバーに抜擢され、事業確立を遂行後、コミュニケーションデザイン事業部にマネージャーとして異動。事業部長を経て、同事業部を管掌する執行役員に就任。

相手を想いサポートすることが自分の強み。しかし、
自分の力で組織を改善できなかった無力さがターニングポイントに。

―まずはじめに、ゼネラルリンク入社前のお話しをお聞かせください!

私は学生の頃から、人やチームのためにサポートすることが好きでした。例えば、高校生時代は部活でマネージャーを務めたり、大学生時代のサークル活動では学園祭実行委員としてサポート役に徹したりしていました。その理由は、自分には何か突出した能力や強みはないことを認識する一方で、才能に秀でてる人たちの力になって後押しする点ならできるかもしれないと考えていたからです。

そんな私は就活生の時、明確にやりたい仕事は正直ありませんでした。興味があったのは広告関連で、たった数秒でこんなにも人の心を動かせるCMや広告ってすごいな~と、漠然と考えていたくらいです。特に「これがやりたい」という明確な夢はなかったので、「やりたいことに出会えそうな会社」で働けたらいいなと考え、インターネット広告事業を手掛ける会社に入社しました。

最初は求人広告の営業や運用型広告を担当。運用型広告とは、ターゲットや予算・クリエイティブ(配信内容)を自由に変更しながら効果を高める手法で、「この分野でスキルを磨きたい!」と、自分のやりたいことが見つかりました。データをもとに現状の課題を分析し、仮説・検証・施策の推進という「PDCAサイクル」を回していくのが面白く、根拠をもとに突き詰めていく仕事が自分の性に合っているんだ!と気付いたのです。

―ターニングポイントとなった出来事は何でしたか?

さらなるスキルアップのために転職を考えていたとき、ご縁があった大手広告代理店に入社しました。その会社で私のターニングポイントとなった出来事があり、働く環境の大切さを実感したことです。
その会社の良さは、人の温かさがあり、仕事に対して高い熱量を持ちながら、みんなで同じ目標に向けて一致団結する社風があるところでした。しかし、やってくる膨大な仕事に忙殺され、メンバーのモチベーションが悪化しどん底に。組織活性化の重要性に気づき、私自身何とか立て直そうと頑張ってみたものの、自分の力では何も変えられず自身の無力さを痛感しました。この悔しさは今でも忘れられません。

自分の強みを開花させてくれた仲間たち。求められることを全力で成し遂げる熱意がさらに加速。

―その後、ゼネラルリンクに転職した当時の心境を教えてください。

無力さを感じていた時に、ご縁があり、ゼネラルリンクに入社しました。当時は、自分を必要としてくれる人の存在が大きかったのが正直なところですが、ここで心機一転、今度こそ最高の事業と組織を作りたいと決意しました

最初に任されたのは、インターネット広告事業の新規立ち上げと事業拡大。事業が軌道に乗るまで厳しい状況の中、いかにメンバーが生き生きと働ける環境を提供できるかを意識しました。かなり厳しく指摘することも多々あり、前例のないことに取り組むメンバーはたくさん戸惑ったはずです。信じてついてきてくれたメンバーには感謝しかありません。

何よりも、「立ち上げメンバーに推薦してくれた同僚からの期待に全力で応えたい!」という強い想いで、任された統括業務に専念していました。

―未経験のメディア事業のマネージャーとして異動。その時の苦悩は?

正直、私自身あまり苦悩はありませんでした。というのも、ありがたいことに各チームの責任者たちが本当にしっかりしていて、すぐさま事業部の実態を共有してくれたからです。特に、報告しづらいマイナス面や課題点もすぐに報告してくれ、信頼してもらえたのが嬉しかったですね。

最初はとにかくみんなからの話を聞くことに徹し、状況を整理して、適切な意思決定につなげていきました。メンバーに向き合い続けることで、彼らが私自身気付かなかった強みを引き出してくれました。異動前の自分は、前職で培った経験や知見に自信があるがゆえに、自分の考えが絶対正解だと過信していた面もあったので、周りの意見も柔軟に取り入れながら、全体最適化に向けて推進する自分は大きく変わったと感じました

―その後、事業部長を経て、翌年は執行役員に就任。どんな心境でしたか?

コミュニケーションデザイン事業部の事業部長に就任した当時は、4つの事業部が統合したばかりのタイミングでした。社員40名以上の体制で、ほとんど話したことがないメンバーと働くことになり、メンバーのみんなが混乱しないように、私が支えなければならない!という想いがさらに強くなったのを覚えています。なので、目標に向けての理想像を持ちつつも、今の環境や状況に合ったベストな選択は何か、しっかり切り分けて考えられるようになりました

同時期に、次世代幹部育成プロジェクト「NEXT」の2代目メンバーに抜擢され、会社の重点的課題にも取り組みました。その活動を経て、女性初の役員に任命されたときはもちろん責任を感じましたが、私がロールモデルとなって、色んな活躍の仕方や可能性を広げられる役割として全うしたいと、さらに身が引き締まる思いでした

とはいえ、事業部長・役員就任に関しては本当に想定外のことで、自分がいつまでも驚いていた中、自分以上に喜んでくれたメンバーや、私の成長を導いてくださった大変尊敬している上司がいてくれて、ただただ幸せを感じています。
自分自身、任された役割や求められることを全力で成し遂げたい熱意は誰にも負けません。今では、「鈴木に任せてよかった!」とみんなに言ってもらえるように動いたことが、自然と役職アップにつながったと思っています。これからも益々みんなの期待に応えられるよう頑張りたいです。

大事なのは「一個人として」「バイネームとして」どうなりたいか。

―最後に、就活生にメッセージをお願いします!

このように、「組織貢献型」になったのは前職のターニングポイントと、周りからの期待に全力で応える自分でありたいと思ったからでした。会社は‟人の集団”だからこそ、私自身、メンバーに寄り添いながら、彼らと一緒に組織活性化に貢献し続けたいです。
会社の発展を創るのも「人」なので、私自身がもっと「人」と「組織」に向き合い、強固にしていくことが期待されていると思っています。

「どこでどう咲くか、でなく、置かれた場所でいかに美しく咲くか」
これは次世代幹部育成プロジェクト「NEXT」で自己プレゼンの準備をしていたとき、上長が言ってくれた言葉で、私が大切にしているモットーです。

よく就活生から、「女性活躍の状況について教えてください」と聞かれます。ですが、私自身「女性だからこうあるべきだ」「女性のキャリアや活躍には限界がある」など、性別に固執して考えたことは一度もありません。ライフイベントは男女問わず、いつ何が起こるか分かりませんし、大事なのは「一個人として」「バイネームとして」どう周囲の仲間から信頼を得て、自分自身がどうなりたいか?だと思います。
自身が積み上げてきた周囲との信頼関係や、目標に対して100%で取り組めているかどうかだと思うんですよね。少なくとも私はその積み重ねで、周りの人に恵まれて今の自分がいると確信しています。

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