初めてでも大丈夫！ハローワーク（公共職業安定所）の基本情報や利用の流れ、地元窓口の全情報

あなたは「ハローワークを利用する流れを知りたい！」「近くのハローワークを知りたい」「ハローワークで求人を紹介してもらいたい」と思いこのページを見ていませんか？

ハローワークは正式名称を『公共職業安定所』といい、厚生労働省が所管する公共の施設です。

主に転職活動などで利用する方が多く、求人紹介や職業訓練、雇用保険の手続きなど、雇用に関する数多くのサービスを提供しています。

仕事を辞めた人が通うという印象が強いハローワークですが、実際は働きながら有効利用している方も多く存在します。

若者も年間150万人以上が利用するなど、日本国内で最も利用者数の多い職業紹介サービスと言うことができるでしょう。

ハローワークを利用する基本的な流れは以下の通りです。

求人情報の検索や職業相談については、ハローワークの相談員が丁寧に対応してくれるので、安心して転職活動を進めることができるのが魅力です。

また、厚生労働省職業安定局では、「公共職業安定所（ハローワーク）の主な取組と実績」を公表しています。

平成28年度～令和元年度の一般職業紹介の実績は、ハローワークで取り扱う求人数が年間約1,000万人、求職者は約500万人。

そのうち約250万人が新たな企業に就職しているので、数多くの求職者が利用しているのが分かりますね。

この記事では、ハローワークの基本情報や利用の流れ、全国の窓口について詳しく解説します。

これからハローワークに行きたいと考えている方には必読の内容です。ぜひ最後までご覧ください。

記事執筆者

• 編集部
• 転職のホント編集部

転職・キャリアアップについての正しい情報を提供するために、キャリアコンサルタント含むディレクター・ライターチームで記事を執筆しています。常に確度の高い情報を提供するため、人材紹介エージェントとのディスカッション・転職経験者へのアンケートリサーチを綿密に行い記事制作を行っています。

ハローワークは3つの役割を担っている

ハローワークは雇用に関する数多くのサービスを提供していますが、主に3つの役割を担っています。

1つずつ詳しく解説していきます。

求人情報の紹介や職業相談

ハローワークで最もメインとなる役割は、求職者への求人情報の紹介、職業相談などの就労支援サービスです。

求職者はハローワークで勤務する相談員と話しながら希望に合う求人を紹介してもらったり、設置されているパソコンや自分のスマホ、タブレットを使用し、勤務地や雇用形態、賃金、職種などから求人検索できます。

ハローワークに登録されている求人内容は、正社員だけでなく、パートやアルバイト、派遣など多岐にわたり、常に100万件以上の求人情報が公開されているのが特徴です。

民間の転職サイトやエージェントとは異なり非公開求人などが存在しないため、全ての求職者に平等であることも魅力の1つでしょう。

また職業相談では、履歴書や職務経歴書の書き方などの基本的な相談から、会社の福利厚生や未経験業種への就職相談など具体的な内容まで、どのような内容でも親切に対応してくれます。

雇用保険の手続きや給付

2つ目の役割は、会社を退職した後に行う雇用保険の手続きや給付のサービスです。

この記事を見ている方の中でも、転職を希望するなら自己都合退職、会社都合退職を問わず一定条件を満たすことで雇用保険の適用となります。

いわゆる失業保険を転職活動中に受け取ることができ、ハローワークに必要書類を持参して手続きをすることで受給が可能です。

もし、辞めてから新たな会社で働き始めるまでの期間があくなら、貴重な収入源となるため忘れずに手続きを済ませましょう。

職業訓練によるスキルの習得

3つ目の役割は、就職に有利となるスキルを習得するために職業訓練が受けられるサービスです。

職業訓練とは、就職に役立つ知識やスキルを無料で習得することができる制度で、様々な境遇の利用者に合わせた数多くのコースが用意されています。

失業保険を受給している求職者を主な対象とする「公共職業訓練」と、失業保険を受給できない求職者を主な対象とする「求職者支援訓練」に大きく分けられます。

訓練期間は3か月～6か月程度が一般的ですが、中には1～2年という長期コースも用意されています。

ハローワーク職業訓練検索では、全国でどのような職業訓練が行われているか検索するページがあるので、興味のある職業訓練を検索してみるといいでしょう。

ハローワークは誰でも利用することができる

冒頭でも解説した通り、ハローワークは働きながらでも利用することができ、老若男女働くことができる方なら誰でも利用することができます。

失業した人しか利用できないというイメージがある方もいるかもしれませんが、決してそうではないので覚えておきましょう。

登録さえしてしまえば、インターネットサービスを利用して、ハローワークへ行かずに100万件を超える求人の情報収集を進めることができるのです。

これからハローワークの利用を考えている方は、インターネットサービスから利用申し込みし、登録だけ済ませておくのがおすすめです。

登録方法に関しては後ほど詳しく解説するので参考にしてくださいね。

ハローワークは担当する管轄が決まっている

ハローワークは全国各地に544か所設置されていますが、1つのハローワークが複数市町村を担当しており一定範囲での管轄が決まっています。

あなたの居住場所を管轄していないハローワークでも求職活動や各種手続きをすることは可能ですが、1度始めてしまうと転居など特別な理由がない限り、最初に訪れたハローワークで手続きを進めることになります。

そのため、出来るだけ自宅から近いところや交通の便がいいところを選んで訪問するのがおすすめです。

この記事の最後に、全国の主要なハローワーク窓口一覧を紹介しているので確認してくださいね。

ハローワークで求職活動を行う流れ

次に、初めてハローワークを利用する方が困らないよう、実際に求職活動を行う流れを詳しく解説していきます。

ハローワークに訪問すると、「ハローワーク利用ガイド～仕事をお探しの方へ～」を受け取ることができます。

この中には、登録方法を始め求人の見方や紹介状について、就職活動の進め方などが記載されているので、参考にするといいでしょう。

1．ハローワークに登録する

ハローワークは利用登録を済ませることで、様々なサービスや機能を利用可能になります。

従来登録には2通りの方法しかありませんでしたが、現在は新型コロナ感染防止対策のため、登録方法は以下の3種類です。

あなたが利用しやすい方法を選んで登録を進めていきましょう。

コロナ禍以前は、インターネットサービスで仮登録⇒後日訪問し本登録が一般的でしたが、新型コロナウイルスの影響から電話による登録が可能となりました。

新型コロナ感染防止のためにも、出来るだけ訪問しない電話による登録がおすすめです。

ネットで仮登録、後日電話で本登録する（新型コロナ感染防止対策）

新型コロナ感染防止対策としてインターネットサービスで仮登録後に、ハローワークからの電話によって本登録を完了できるようになりました。

ハローワークインターネットサービスで事前に必要事項を入力し仮登録を実施、その後ハローワークから本人確認のため電話連絡があり、必要事項に回答することで登録が可能です。

インターネットサービスの仮登録は以下の情報を入力します。

インターネットサービスで仮登録⇒後日訪問し本登録する

コロナ禍以前は登録の主流だった方法です。

ハローワークインターネットサービスで事前に必要事項を入力し仮登録を実施、その後14日以内に訪問することで記載事項がほとんどなくスムーズに登録ができます。

最初から訪問して登録する

連絡やインターネットサービスによる仮登録は一切せずに、直接訪問して登録を進めることも可能です。

ただし、この場合は登録に必要な記載事項を筆記で記入する必要があるため、インターネットサービスで仮登録の上訪問するよりも時間がかかることを頭に入れておきましょう。

訪問し待ち時間や登録にかかる時間が長くなることを考えると、あまりおすすめできない方法です。

2．求人の検索はスマホやパソコンからできる

登録が完了するとハローワークで公開されている全ての求人情報を閲覧することができます。

求人情報は訪問しハローワーク内にあるパソコンで検索したり、相談員と面談しながら一緒に探すこともできるほか、自分のスマホやタブレットからハローワークインターネットサービスにアクセスして検索することもできます。

ハローワークは公共の職業紹介所なので、非公開案件などはなく全ての求職者に平等な情報を公開しています。

また、ハローワークの開所時間内であれば30分おきに求人情報が更新されるので、常に最新情報を検索することが可能です。

求人内容は正社員からパート、アルバイト、契約社員など幅広いため、あなたの希望に合った条件に出会える可能性が高いでしょう。

3．ハローワークに訪問し求人について相談する

求人検索で目当ての求人を見つけたら、そのページで印刷できる求人票を印刷したり、求人番号を記載してハローワークに訪問することで、相談員に求人内容を相談することができます。

相談内容の一例は以下の通りです。

気になる企業の情報を細かく教えてくれるので、積極的に相談員にコンタクトをとることをおすすめします。

4．求人に応募し紹介状を発行してもらう

職業相談の結果、求人に応募することが決まるとその場で相談員が企業の担当者にアポイントメントをとってくれます。

企業側が面接、書類選考可能な状況の場合、日程等を調整しハローワークからの紹介状を発行してもらうことが可能です。

ハローワークを通した求人応募の場合、企業側に必ず紹介状の提出が必要となるので覚えておきましょう。

ただし、実際ハローワークの求人を見てから個人的に連絡し応募することも禁止されていません。

このような場合、企業によっては紹介状を発行してもらうように言われることも多いので注意してください。

5．書類選考や面接へ進む

履歴書や職務経歴書を作成、発行してもらった紹介状を応募先の企業に提出し、書類選考や面接へと進みます。

ハローワークでは、履歴書や職務経歴書の作成方法の他、面接対策に関するアドバイスも行っているため、わからないことや不安なことがあれば積極的に活用するのがおすすめです。

面接当日は、日時を厳守し、あいさつや身だしなみなど基本的なことルールを守って挑みましょう。

地元の窓口をチェック！ハローワークの窓口一覧

最後にあなたの地元にあるハローワークの窓口を一覧で紹介します。

ここでは、各都道府県において人口10万人以上の主要都市におかれている施設や夜間・土日に開所している施設をピックアップしてまとめました。

ハローワークの基本的な開所時間は平日の8：30～17：15です。しかし、中には夜間・土日も開所しているハローワークもあるので、仕事をしながら通いたいという方は覚えておきましょう。

北海道地方のハローワーク主要窓口

東北地方のハローワーク主要窓口

関東地方のハローワーク主要窓口

中部地方のハローワーク主要窓口

近畿地方のハローワーク主要窓口

中国地方のハローワーク主要窓口

四国地方のハローワーク主要窓口

九州地方のハローワーク主要窓口

この一覧にないハローワークをお探しの方は全国ハローワークの所在案内から確認してください。

まとめ：転職や雇用保険の手続きなら近くのハローワークへ！

この記事では、ハローワークの基本情報や利用方法、全国の施設一覧について詳しく解説しました。

雇用に関する様々なサービスを受けることができるので、求職中の方はもとより、これから転職を考えている方も利用する価値があります。

100万件を超える求人を公開していることからも、きっと希望に合った条件の企業を見つけることができるでしょう。

最後にこの記事のポイントをまとめます。

ハローワークは通常平日の8：30～17：15、場所によっては夜間・休日も開所しています。

無料で利用できる公共の職業紹介所なので、興味があれば登録し求人の情報収集をしてみましょう。